薄毛予防におすすめの食べ物6選!「海藻は抜け毛に効く」は本当?

薄毛予防におすすめの食べ物6選!「海藻は抜け毛に効く」は本当?

薄毛の改善におすすめの食べ物①「タンパク質を含む食品」

髪や頭皮の健康を保つには、毎日の食事のなかでしっかりと栄養素を摂取することが必要です。髪や頭皮の健康に不可欠なのが、
例えば肉や魚、卵といったタンパク質を含む食品です。タンパク質が多い食品の代表とも言えるのが、豚肉やマグロ、鶏むね肉などです。こういった食品には、髪を作るときの材料になる必須アミノ酸もたっぷりと含まれています。

髪の成分であるケラチンは、18種類のアミノ酸で構成されています。なかでもとくに多く含まれるのが、シスチンと呼ばれる成分です。
このシスチンを作るためにはメチオニンという成分が必要ですが、メチオニンは体内で生成することができない必須アミノ酸です。したがって、コンスタントに食事で補う必要があります。

タンパク質や必須アミノ酸が不足すると、髪の質や発育に悪影響を及ぼします。実際、食生活が乱れていたりダイエットをしたりしていると、髪が細くなり、切れ毛や抜け毛が増えてくるケースが少なくありません。材料になる栄養素が足りていないことから、スムーズに髪が作られにくくなってしまうのがこのようなケースです。
ちなみに、必須アミノ酸は、植物性の食品にも多く含まれています。例えば、豆腐や豆乳などの大豆から作られた食品からは、メチオニンを始め、トリプトファンやフェニルアラニンといった必須アミノ酸が摂取できます。また、チーズや牛乳などの乳製品もタンパク質と必須アミノ酸を含む食品です。

このような乳製品には、タンパク質を作るときに使われるメチオニンやイソロイシンなどが含まれているので、髪や頭皮の状態をよくしたいときには積極的にとっておきましょう。チーズなどに含まれる必須アミノ酸のスレオニンは、髪の潤いを保つうえでも一役買ってくれます。芋類や玄米なども、必須アミノ酸が含まれる食品の1つです。

 

薄毛の改善におすすめの食べ物②「ビタミンB群を含む食品」

ビタミンB群を含む食べ物も、薄毛を改善したいときには積極的に摂取しておきたいところと言えます。実のところ、抜け毛が気になるときや髪の質が低下したときには、頭皮に問題を抱えている可能性もあります。
頭皮は髪が育つベースになる部分であり、薄毛を予防、改善したい場合にも真っ先にチェックしておきたい場所です。

ビタミンB群には、髪や頭皮の健康を維持する働き、細胞の代謝を促して新陳代謝のリズムを正常に保つ働きなどがあります。ビタミンB1やB2、ビタミンB6などは、タンパク質が作られるプロセスでも使われるため、不足すると健康な髪が育ちにくくなります。
また、ビタミンB1やB2、B6は、皮膚や粘膜の生まれ変わりにも必要な栄養素です。しっかりと摂取しておけば、頭皮のターンオーバーが正常に保たれ、乾燥などの肌トラブルも起こりにくくなるでしょう。万が一炎症などが生じても、ターンオーバーがスムーズに保たれていれば、回復するペースも早くなります。
ちなみに、ビオチンもビタミンB群に含まれる栄養素です。ビオチンには頭皮の血流をよくする効果があるため、十分な量をとっていれば血行が促されて髪の成長もスムーズになる可能性があります。

ビタミンB群が多く含まれる食品としては、豚肉やレバー、玄米、しいたけなどが挙げられます。米ぬかや小麦などにもビタミンB群は含まれていますので、炭水化物を避けるダイエットなどをしている場合、知らない間にビタミンB群が不足しているケースもあるので要注意。
ビタミンB群が不足して細胞の代謝のペースが落ちると、抜け毛が増えてくるだけでなく、肌荒れが治りにくい、太りやすくなるなどの問題を抱えることも考えられます。

 

薄毛の改善におすすめの食べ物③「ビタミンAを含む食品」

頭皮が乾燥ぎみのときには、ビタミンAを含む食品もおすすめです。抗酸化作用を持つビタミンAは、アンチエイジング効果があるとして注目されています。皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあることから、頭皮のトラブルに悩む方にもおすすめできる成分と言えます。
例えば、ビタミンAは乾燥を和らげ、抜け毛の一因になる頭皮の荒れを防いでくれます。十分な量を摂取していないと、皮膚や粘膜が乾燥して炎症などが生じやすくなるので、食事から必要な量をとっておきましょう。

このビタミンAは、豚肉や鶏肉、うなぎなどに多く含まれています。肉食が多いなど、毎日動物性のタンパク質を欠かさず摂取している方の場合は、ビタミンAが不足するケースは少ないかもしれませんね。
ビタミンAは体内に蓄積されやすいという特徴を持っており、過剰に摂取すると体に悪影響を及ぼすことがあるのが難点。とりすぎると皮膚の角質が厚くなるといったトラブルが生じることがあるため、1日の必要量を目安にして摂取するのがおすすめです。
適量ずつコンスタントに補っておけば、頭皮の乾燥などが和らぎ、髪の発育に最適な状態を維持できるようになるでしょう。

 

薄毛の改善におすすめの食べ物④「ビタミンEを含む食品」

血流をよくする働きがあるビタミンEも、薄毛の改善には効果が期待できます。薄毛の治療でも、頭皮の血流をよくすることは1つのテーマになっています。
男性、女性を問わず、頭皮の血行が悪い人は抜け毛になるリスクが高くなるのが一般的です。実のところ、薄毛の危険度を調べるチェックリストでも、冷えや肩凝り、頭皮の硬さなどはリスクの1つとして挙げられています。頭皮の血流が悪いと皮膚が硬くなり、毛母細胞への栄養分や酸素の供給にも障害が出る恐れがあります。

ビタミンEは血管を広げて血流をよくする働きがあり、血行不良が原因で生じる冷え性やしもやけの改善などにも利用されています。
過酸化脂質などの酸化物質は、髪や頭皮の老化を促すことで有名です。体内の過酸化脂質や活性酸素の生成を抑えて、血液をサラサラな状態にしてくれるのもビタミンEの効果。髪を若返らせる効果も期待できるので、薄毛が気になるときにも意識してとっておきたい成分と言えます。

ちなみに、ビタミンEはアーモンドやごま、グレープシードオイルなどの植物性のオイルに多く含まれています。過剰摂取を避けるなどの注意を守れば、上手に活用ができるでしょう。

 

薄毛の改善におすすめの食べ物⑤「ビタミンCを含む食品」

髪や頭皮を理想的な状態にするためには、ビタミンCもたっぷりと摂取しておきたい成分と言えます。
パプリカやパセリ、いちごなどに多く含まれるビタミンCは、肌に良い栄養素として知られていますよね。ビタミンCは、皮膚のコラーゲンを作るときに必要な成分です。コラーゲンにはさまざまな種類があり、それぞれ肌の弾力を保ったり、関節の動きを滑らかにしたりする効果を持っています。

ちなみに、髪や頭皮の健康に大きな影響を与えているのは、17型コラーゲンです。17型コラーゲンは毛包幹細胞と関わりが深く、髪の成長や毛周期を正常に保つ働きがあります。色素幹細胞にも影響を及ぼしており、白髪を防ぐ効果もある成分なのです。
ビタミンCを食事を通じて摂取していれば、こういった17型コラーゲンが体のなかでスムーズに作られるようになるかもしれません。口からとり入れたコラーゲンは体のなかで一度分解されてから活用されますので、十分な作用を得たいときには、再合成のときに必要なビタミンCをしっかりと摂取しておくことがキーポイントです。

フカヒレやすっぽん、うなぎなどのコラーゲンを含む食品と一緒にビタミンCを摂取しておけば、17型コラーゲンの生成も促される可能性がありますよ。

 

薄毛の改善におすすめの食べ物⑥「ミネラルを含む食品」

わかめや昆布などの海藻類は、一般的に髪に良い食品というイメージがありますよね。実際、海藻はミネラルが豊富なことから、髪や頭皮の健康を維持するためにも十分にとっておきたい食品です。
海藻を食べたからと言ってすぐに抜け毛が少なくなるわけではありませんが、不足した場合はいろいろなトラブルが現れてきますので注意が必要です。海藻には食物繊維やコンドロイチンなども含まれており、中性脂肪やコレステロールを下げる、髪の保水力や弾力をアップする、などの効果も期待できます。
ヘルシーな健康食品である海藻は、体を健康にして髪や頭皮を良い状態に保ってくれるわけですね。

実のところ、鉄分やカルシウムといったミネラルの不足は、貧血の一因です。貧血で血液が足りなくなった場合は全身の血流も悪くなりますので、頭皮や毛母細胞に必要な栄養分を送り届けることができません。そのため、貧血になると抜け毛が増えたり髪がパサついたりするケースも珍しくありません。

また、亜鉛も薄毛の改善に効果があると言われている食べ物です。亜鉛は細胞の生まれ変わりを促します。ホルモンバランスを整える効果もあり、AGAなどを抱えている男性にもおすすめできる成分です。
食事のみで亜鉛を摂取する場合、とりすぎてしまうといったことは余り考えられませんが、サプリメントなどを利用すると過剰摂取になるケースもあるため注意をしましょう。

ちなみに、鉄分が多く含まれるのは、ひじきや赤身の肉、魚などです。カルシウムは、小魚や乳製品に多く含まれています。亜鉛が多い食品としては、牡蠣やレバーが有名です。

 

ツボ押しは薄毛に効く?食べ物の効果を高める方法は?

髪に良い食品を意識して食べる、などの方法で薄毛の対策をしている方は多いですが、ツボ押しなども多く試みられている対策の1つです。
実際、亜鉛やビタミンCのサプリメントを飲みながら、ツボ押しをして薄毛の改善を目指している方も見られます。血行を良くするツボ押しは、頭皮の血流をアップしたり自律神経を整えたりする効果が期待できるのがいい点です。

頭皮の血流がスムーズになれば、とり入れた栄養分を効率良く活用できる可能性がありますので、ツボ押しにトライしている方は多いです。代謝が良くなった場合、シスチンなどの髪を構成するタンパク質も順調に作られていくことが考えられます。ツボ押しで自律神経のバランスが整えば、ストレスなどの発毛の障害になる問題も解消するかもしれません。
頭皮には、薄毛の改善に効くと言われているツボがいくつかあります。例えば、ちょうどつむじの部分にあるのが百会です。また、うなじの部分にある風池も、頭皮の血流をよくするツボとして知られています。

髪に良い食品を食べることが内側からの薄毛対策だとすれば、ツボ押しは体の外側から行うケアです。体の内と外から対策を講じれば、早く手ごたえが得られる可能性がでてきますよね。

 

適度な運動をすれば食べ物の効果がさらにアップ!

食べ物の栄養素を最大限に活用するためには、消化や排泄といった体の機能がスムーズであることが必要です。一生懸命に髪に良いという食べ物を食べても、体の代謝が落ちていると期待していたような手ごたえが得られない場合もあります。

ビタミンやミネラルなどを意識して摂取するようにしている方は、適度な運動を生活に取り入れて、代謝をアップしておくとさらに効果的と言えます。ウォーキングなどの軽い運動は、内臓の働きを高めてくれます。ストレッチやジョギング、エアロビクスなども、代謝を低下させたくないときにおすすめのアクティビティです。
運動をするとセロトニンやエンドルフィンなどのホルモンが分泌されて、ストレスが解消するケースもあるのがうれしいところです。

ストレスは、自律神経やホルモンバランスを乱す原因の1つ。ストレスが多いと、AGAやFAGA、円形脱毛症のリスクも高くなるため、運動で心身をリラックスさせることは脱毛症の予防にも役立ちます。
また、体を動かすと血液の流れがスムーズになりますので、なかなか治らなかった肩凝りや腰痛などが楽になる可能性もありますよ。肩が凝っていると、頭皮の環境が悪くなりがち。マッサージだけではなかなか改善しない肩凝りも、運動をすれば少しずつ改善するかもしれません。

 

ヘアケアが間違っていると食べ物の効果も半減!正しいケアで薄毛を改善しよう!

髪に良い食べ物をチェックして食生活を改善したら、正しいヘアケアの仕方なども一度おさらいしておくといいかもしれませんね。
例えば、40度以下にお湯の温度を設定するのが、髪や頭皮に負担をかけない洗い方です。頭皮の皮脂や汚れをしっかりと落とすためにも、温かいお湯でシャンプーをしましょう。
水を使うと、洗い残しが生じる可能性があります。リンスやトリートメントは髪の表面をコーティングする効果がありますが、髪の内側までケアしたいときには、トリートメントを選ぶのがおすすめ。

自然乾燥は髪や頭皮にダメージを与えますので、男性の方も避けた方が無難です。シャンプーの後は、やや離したところからドライヤーの風を当てて、地肌まで乾かしておきましょう。食事できちんと栄養分を補っておけば、こういったヘアケアの効果も実感しやすくなりますよ。