薄毛予防の疑問を解消!コラーゲン、緑茶、ツボ押しは本当に効果的?

薄毛予防の疑問を解消!コラーゲン、緑茶、ツボ押しは本当に効果的?

薄毛の原因から予防方法を考えよう

薄毛の原因は、人それぞれ異なります。しかし、主な原因は4つあり、どの項目に当てはまるかによって予防方法も異なるのです。

1つ目は、遺伝による薄毛であり、女性ホルモンよりも男性ホルモンが強い、頭皮の皮脂量が多いなど、薄毛になりやすい体質が遺伝します。20代でも薄毛になるケースがあるでしょう。遺伝であるからと諦めず、対策を行うことによって、薄毛の進行を止めることも可能です。

2つ目はストレスが挙げられます。ストレスは、ホルモンバランスや自律神経の乱れを引き起こし、髪の毛の成長に重要な役割を果たす「毛母細胞」の働きにも影響を与えるのです。そのため、髪の毛が成長せず、薄毛につながります。ストレスをためない、解消することを意識しましょう。

3つ目は血行不良です。毛母細胞は、頭皮の血液から栄養を吸収し、髪の毛の成長を促しています。
つまり、血管の収縮や血行不良が原因で、頭皮の毛細血管に血液がいき届かなければ、栄養を吸収できません。健康な髪の毛が生成できないため、髪の毛が細くなり、抜け毛や薄毛の原因となります。冷え性の改善はもちろん、ストレスで自律神経が乱れることでも体温が低下し、血行不良を起こすのです。体を温め、自律神経の乱れも改善しなければなりません。

4つ目は、皮脂の過剰分泌です。汗をかいたり、ホルモンバランスの乱れなどで皮脂が過剰に分泌されると、毛穴詰まりを起こします。さらに、皮脂が原因で頭皮に雑菌が繁殖し、頭皮環境が悪化するのです。毎日のシャンプーでしっかりと皮脂を洗い流し、頭皮環境を清潔に保ちましょう。

 

コラーゲンで薄毛予防

コラーゲンといえば、顔のスキンケアに有効な成分であるというイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。しかし、頭皮も顔とつながった皮膚です。塗布するタイプの化粧品を使用できないとしても、体内から吸収すると薄毛予防の効果が期待できます。
特に、薄毛予防に重要なコラーゲンは「17型コラーゲン」と呼ばれる種類です。髪の毛を生成するだけではなく、白髪予防の効果も期待できます。薄毛予防のために摂取するコラーゲンは、頭皮に直接塗布するのではなく、食べ物から摂取することが有効です。

コラーゲンは、体に吸収される際にペプチドとアミノ酸に分解されます。つまり、コラーゲンを摂取した場合でも、体内でコラーゲンのまま頭皮に届けられるわけではないのです。
ただし、体内では必要な場所でコラーゲンが合成されています。そのため、コラーゲンの合成をサポートする成分を摂取する方法が有効です。コラーゲンの合成には、大量のビタミンCが使用されます。ビタミンCを含むフルーツや野菜を、積極的に摂取しましょう。

 

薄毛予防には緑茶が効果的?

緑茶は、ミネラル類やビタミン類が含まれているため、髪の毛の成長に欠かせないタンパク質や亜鉛の吸収をサポートする効果が期待できます。
また、緑茶にはカテキンが含まれており、抗酸化作用も期待できるのです。カテキンは、血圧の上昇を抑える作用や脂肪を分解する作用もサポートします。 頭皮のエイジングケアにつながり、薄毛の予防と髪の毛が成長しやすい頭皮環境を目指せるのではないでしょうか。

そして、緑茶にはカフェインも含まれています。カフェインには利尿作用があり、薄毛の原因となる成分「ジヒドロテストテロン」を排出する効果も期待できる点が特徴です。カフェインは利尿作用のほか、血管を拡げる作用が毛細血管の血流も促進するため、毛母細胞に栄養が届きやすくなります。

薄毛予防のために緑茶を摂取するのであれば、効率よく吸収できるタイミングで飲みましょう。血圧の上昇を抑えたり、脂肪を分解したりという作用があることから、食後に摂取する方法が有効です。しかし、飲む量は適量にとどめます。大量に摂取をしても、水溶性のビタミン類は体外に排出されるためです。結果として、体内に吸収される量に大きな変化はありません。

さらに、カフェインが含まれていることも、過剰摂取は避けるべきとされる理由の1つです。カフェインには、薄毛予防に効果が期待できる作用以外にも、脳を覚醒させる作用があります。
夜に飲んでしまうと、睡眠不足や質のよい睡眠を妨げる可能性があるのです。睡眠をとれない状態では、細胞の修復を行うホルモンの分泌を妨げることになります。髪の毛の成長に悪影響となり、髪の毛が細くなるため薄毛の原因になります。加えて、体温がさがることによる免疫力低下も懸念されるのです。
つまり、緑茶を摂取したぶんだけ、薄毛の予防ができるわけではありません。小さなカップ1杯程度を毎日飲む方法が、有効であるといえます。

加えて、緑茶を入れる際には、80度以下のお湯を使用しましょう。高温では、ビタミン類が壊されてしまい、タンニンと呼ばれる苦味成分が際立ってしまうためです。
タンニンは、亜鉛や鉄分の吸収を妨げる作用があるため、可能な限り低い温度のお湯を使用します。
緑茶には、ストレスを軽減するアミノ酸「L-テアニン」も含まれており、リラックス効果も期待できる点が魅力です。ストレスは薄毛の原因になる点からも、緑茶を飲むことは薄毛予防に効果が期待できます。

 

薄毛予防効果が期待できる食べ物

髪の毛の99%は、およそ18種類のアミノ酸で生成された「ケラチン」と呼ばれるタンパク質からできています。アミノ酸の中でも、最も多く含まれている成分が「シスチン」です。シスチンは、体内では合成できない必須アミノ酸「メチオニン」からできています。
髪の毛の主成分にもつながる、必須アミノ酸が含まれる食べ物を摂取することは、薄毛予防に有効なのです。必須アミノ酸が多く含まれる食べ物は、大豆食品である豆腐や納豆、玄米やイモ類となります。植物性は、質のよいタンパク質である点が特徴です。
必須アミノ酸は、肉や魚、卵の動物性タンパク質にも含まれます。しかし、動物性タンパク質は、大量に摂取すると体に悪影響となるため、植物性タンパク質を摂取したほうが安心です。

食べ物から摂取したタンパク質は、体内でアミノ酸に分解されたあと、合成されています。タンパク質代謝といわれる、分解と合成の働きには、ビタミンB群が必要です。
ビタミンB群は、レバーや玄米に多く含まれます。また、体内の老化を促進する「活性酸素」を抑制するためには、緑黄色野菜に多く含まれるビタミンEが最適です。
体内の老化は、髪の毛の成長を促す毛母細胞の働きを低下させ、健康な髪の毛の成長を妨げます。薄毛や抜け毛につながるため、体内のエイジングケアは非常に重要です。

ただし、健康な髪の毛に成長させるためには、頭皮に栄養成分を届けなければなりません。つまり、タンパク質やビタミン類を摂取していても、頭皮に届かなければ薄毛予防にはならないのです。血液を作るカルシウムなどのミネラル類や鉄分、血液のコレステロールや中性脂肪を低下させる食物繊維も摂取します。
わかめや昆布には、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルも豊富です。さらに、コンドロイチンも含まれており、髪の毛の弾力や保水作用があります。切れ毛や、髪の毛が細くなることによる薄毛の、予防効果が期待できるでしょう。

薄毛予防に必要な栄養素はたくさんありますが、最も重要なポイントは食事のバランスです。食生活を見直して健康管理を行うことは、薄毛予防だけではなく生活習慣病の予防にもつながるのではないでしょうか。

 

ツボ押しで薄毛予防は可能?

人間の体には、たくさんのツボがあります。東洋医学では、ツボに刺激を与えると体の不調を治せるとされており、刺激を与える方法として一般的なのは、指でツボを押す方法です。
ツボを押しは、血流促進や自律神経の乱れが整うため、体調改善効果が期待できるといわれています。
また、薬とは異なり、体内への副作用がなく体に大きな負担をかけずに薄毛予防ができる点がメリットであるといえるでしょう。ツボ押しでアプローチできる「自律神経」とは、内臓の働きや呼吸など、生きるために重要な機能に関わっている神経です。そのため、体温調整や汗の量、消化活動と同時に、血液の流れや血圧も自律神経の作用によりバランスを取っています。

自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類があり、一方が優位になることで体内の動きをコントロールするのです。両者は、自分の意思でコントロールできません。
例えば、睡眠前には気持ちをリラックスさせる副交感神経が優位になり、入眠することで質のよい睡眠がとれます。しかし、ストレスや睡眠前のカフェイン摂取、パソコンの操作などで脳が覚醒し、交感神経が優位になるとバランスが崩れるのです。
睡眠を妨げて睡眠不足やストレスを引き起こし、より自律神経が乱れることとになります。自律神経の乱れは、ホルモンバランスの乱れなど全身のあらゆる不調につながることも特徴です。

2種類の神経は、意識をしてもコントロールできないため、すぐに正しい状態には戻りません。
しかし、ツボ押しにより、自律神経のバランスを正常化し血流を促進できるとして、古くから活用されています。 ツボ押しで血流を促進し、自律神経の乱れによるさまざまな不調も改善されることで、薄毛予防になるでしょう。

薄毛予防に効果が期待できるツボは、頭部や手にあります。頭頂部や首のうしろ、手の人差し指と親指の付け根などです。1人でも押せるツボが多いため、手軽にできる薄毛予防方法であるといえます。
ツボ押しは、正しい方法で押さなければ薄毛予防の効果が期待できません。数秒かけてゆっくりとツボを押していき、力を抜く際にもゆっくりと力を弱めていきます。
ツボを押す際には息を止めず、 深呼吸をしながら行うことで、適度な力を加えることができるのです。ツボ押しは、痛みが特徴であると考える人も多いのではないでしょうか。しかし、痛みを感じながら行う必要はありません。気持ちよいと感じる強さで押し、痛みがある場合には無理をせず、別の方法でツボを刺激しましょう。

 

お灸で薄毛予防!効果の理由と注意点

お灸とは、ツボの上にもぐさを乗せて火をつけ、温熱刺激でツボを刺激する方法です。ツボ押しとは異なり、ツボを圧迫するのではなく熱で刺激をするため、強い痛みによるストレスがありません。ツボの位置が変わるわけではないため、お灸を置く場所はツボ押しのツボと同じ場所です。
ゆっくりと温めて刺激をするため、急激な痛みを感じない点と、長時間無理なく刺激を与えられることがメリットであるといえます。

1人で行う場合、首のツボにはお灸を据えにくいため、手のツボに据えるとよいでしょう。即効性はないものの、繰り返し行うことで徐々に効果が期待できます。
ただし、使用方法を誤ると火傷の危険性があるため、注意が必要です。お灸は、痛みを感じる熱さを我慢して継続すると、火傷をする可能性があります。火傷の跡が残る場合もあるため、痛いと感じた際にはお灸を中止します。温かさや、気持ちよい感覚が最適な状態です。

 

ツボを鍼で刺激して薄毛を予防する方法

ツボを刺激する方法は、ツボ押しやお灸のほかにも、鍼を使用する方法があります。
鍼は直径0.12mm~0.44mmと髪の毛程度の細さ、長さ3cm~8cmの鍼であり、強い痛みを感じるケースはないといえるでしょう。また、薄毛予防に効果が期待できるツボに鍼を刺しますが、毛穴には刺しません。毛穴に刺すことは非常に危険な行為であり、毛乳頭まで破壊され、大きな皮膚トラブルを起こしかねないためです。
鍼灸治療を行うためには国家資格が必要なほど、難しい方法でもあります。

鍼のメリットは、ツボ押しやお灸とは異なり、体の奥まで刺激できることです。刺した状態から鍼を回したり、動かしたり、熱を加えたりと、さまざまな方法で治療を行います。
薄毛の原因に合わせて、鍼を刺す深さや動かしかたも変えられる点も魅力です。薄毛の予防に期待できる効果は、血行促進やストレスの緩和となります。

鍼を打つと、薄毛予防のツボを刺激できる以外にも、筋肉の緊張を緩和して肩こりや首こりを改善する効果も期待できるのです。薄毛の原因に合わせて細かく治療ができる点は、非常に魅力的であるといえます。
鍼を使用すると、特定の場所を狙い、深い場所を刺激できるため、効率よく薄毛予防のツボにアプローチできるのではないでしょうか。

 

ツボを刺激する薄毛予防方法の魅力

人間の体には、あらゆる場所にツボがあります。適度に押すだけでも、血行不良の改善やストレスの軽減に効果が期待できるのです。
さまざまな方法でツボを刺激すると、自律神経のバランスが整う効果が期待できます。医薬品などで治療成分を吸収する方法とは異なり、本来自分が持っている体の治癒能力によって薄毛を予防することを目的とした方法です。そのため、体内への副作用を懸念する必要もありません。

薄毛予防に効果が期待できるツボは、頭部や手以外にも、ひたいやこめかみ、足の裏にも存在しています。
お灸は自分で行うことが難しく、鍼は資格がなければ危険であるため、ツボ押しから試してみましょう。見つけやすく、押しやすいツボを確認し、ツボ押しを習慣にする方法もおすすめです。