頭皮のフケ対策はどうすればいい?シャンプー・パーマ・カラーリングに注意

頭皮のフケ対策はどうすればいい?シャンプー・パーマ・カラーリングに注意

フケ対策を行っている人はどれぐらいいるの?

フケに悩んでいる人はどれぐらい対策を行っているのでしょうか。アンケートを行いその実情を調査してみました。全国で調査を行い、年齢不問の男女にアンケート。調査期間は2017年2月22日~2017年2月22日で、167人の方に回答してもらうことができました。フケ対策を行っているかの問いに対して、「はい」と答えた方が113名、「いいえ」と答えた方が54名となりました。半数以上の方がフケ対策を行っていることが、この調査からわかったのです。

アンケートの結果の中で分かったことは、ほとんどの人がフケやかゆみの経験があるということです。約9割の人が経験をしていて、中にはニキビのような湿疹ができると回答した方もいましたし、かさぶたのようになってしまったと回答している方もいます。フケやかゆみに悩まされている人の多くが毎日洗髪を行っていて、しっかりすすいでいるのに関わらずフケに悩まされるという状態です。アンケートに答えた方のコメントを下記でご紹介します。

 

フケは不潔な印象を与えてしまう

フケやかゆみに関するアンケートの結果、多くの方が経験し悩んでいることがわかりました。アンケートに答えてくれた方は一体どのような対策を行っているのでしょうか。

・フケやかゆみを抑えるシャンプーを使っています。頭皮の乾燥を防ぐスプレーも朝使っています。(30代/会社員/男性)
・シャンプーやコンディショナーが変わるだけでもフケが出やすいので、自分に合ったものを必ず使うようにしています。旅行などにも必ず持参します。また乾燥などでかゆみがある時もフケが出やすいので加湿器を使っています。(40代/会社員/男性)
・オーガニックシャンプーやリンス、少々高いですがオーガニックの白髪染めを使うようになって、全くフケが気にならなくなりました。お金がかかったとしても頭皮に優しいものを使うように心掛けています。(40代/専業主婦/女性)

上記のように、シャンプーにこだわっている人が多く、対策をしっかりとっていることが分かります。フケやかゆみの対策は、薄毛対策と通じるものがありますので、薄毛予防にもなりそうです。

また、対策を一切していないというコメントもありました。
・フケが出やすい頃であるものの、洗髪を怠らなければそれなりに防げている。(40代/会社員/男性)
・毎日のシャンプー以外にどのような対策があるのかわからない。困るほどのフケはまだ出ていない。(40代/専業主婦/女性)
・どのように対策をしたらいいのかわからない。(20代/会社員/女性)

フケ対策を行っていない人の多くが、現在はフケに悩まされてはいないことから対策を必要としていないことが分かります。また、実際に症状は出ているものの、対策の仕方がわからないという回答もありました。対策の仕方が分かればすぐにでも行うという人もいるようです。今は問題ないとしても、これから先悩まされる可能性はあります。日頃から対策を行っていくことは、フケや薄毛の予防にも繋がっていきますから、一度考えてみることが大切です。

肩にフケが乗っている状態というのは、不潔な印象を持たれやすいものです。洗髪していないのではないかとすら思われてしまいます。ちゃんと毎日洗っていても防ぐことができない場合もありますが、このようなマイナスな印象を与えるのは避けたいものです。

 

そもそもフケの原因って何?

フケというのは、頭皮が剥がれたものと考えてください。頭皮も皮膚の一部であり、肌のターンオーバーによって剥がれ落ちるのですが、通常であればシャンプーをする時に除去されていくので目にすることがありません。しかし、肌のターンオーバーが乱れてしまうと、古い角質が除去されずに固まった状態のまま蓄積し、新しい皮膚に生まれ変わることができません。これが頭皮トラブルの原因になってしまうのです。頭皮にトラブルを抱えてしまうと、フケやかゆみ、かさぶたなどの原因になってしまいます。

フケには「乾性フケ」と「脂性フケ」に分類され、それぞれ症状が異なります。乾性フケの場合は、頭皮が乾燥している状態であり、頭皮を掻くと粉状のフケが落ちてくる状態です。生え際にうろこ状の皮膚が見えるのも特徴と言えます。脂性フケの場合は、頭皮がべたついていることが多く、フケの大きさが大きいのが特徴です。フケが髪の毛などにくっ付いてしまいます。頭皮が赤く炎症を起こし、強いかゆみを伴うことも少なくありません。また頭皮臭がすることもあるのです。この2つは症状がはっきり分かれていますので、自分がどちらに該当するのかを把握することが大切です。

フケが出る状態というのは、他人から見て不潔なイメージを持つものです。「頭を洗っていないのではないか」と思われるのは、シャンプーしていれば基本的にはフケが出ることはないからと考えられているからです。しかし、実際には毎日シャンプーでしっかり洗っていても、フケが出てしまうケースもあるでしょう。このような時には、頭皮にトラブルが起きていると考えられます。

シャンプーをした後にドライヤーで髪の毛を乾かす人は多いでしょうが、中には自然乾燥として放置している人もいます。頭皮の表面から水分が蒸発していくと頭皮が乾燥しやくなり、乾燥フケが出やすくなってしまうと言われています。また、洗浄力が強すぎるシャンプーを使用していることも一つの原因です。洗浄力が強いシャンプーは、頭皮に必要な皮脂までを落としてしまい、その皮脂を補おうと体が一生懸命に働くため、皮脂が過剰に分泌されてしまうのです。清潔にしようとしている行為が、悪循環を生んでしまう可能性がある為、頭皮に優しいシャンプーを選ぶことが大切です。

 

薄毛とフケって関係ある?

フケが多く出る状態というのは頭皮トラブルを起こしていることが考えられますので、薄毛の原因になるのではないかと心配してしまいますが、直接的な要因となることはないと言われています。しかし、頭皮トラブルを起こしている状態を放置しておくのは、薄毛の原因になってしまうことがあるのです。フケには乾性と脂性に分類されると言いましたが、どちらも正常な状態とは言えません。頭皮トラブルを起こしているのは事実ですから、その状態を改善する必要があるのです。

フケが出てしまう原因として考えられるのは、ホルモンバランスの乱れや栄養バランスの乱れや頭皮で雑菌が繁殖している場合です。これは薄毛の原因にも重なる部分ですから、放置することはおすすめできません。フケが出たら確実に薄毛になるということはありませんが、そのような頭皮環境は好ましくないのは事実なのです。かゆみが強いと人は無意識に掻いてしまうものです。頭皮を掻くというのは、直接的なダメージを与えているようなものですから、その点も考慮して早めの改善が必要です。

また、ホルモンバランスや栄養バランス、ストレスなども直接的な影響はありませんが、間接的には関わりがあると言えます。ホルモンバランスが乱れてしまうと肌のターンオーバーが正常に行われなくなってしまったり、代謝が機能しなくなってしまう為、頭皮にも影響が出てしまいます。栄養バランスが乱れてしまうとホルモンバランスや代謝に影響しますので、食事を見直すことも一つの方法です。また睡眠不足やストレスも影響しますので、健康的な生活を送ることはフケ対策・薄毛対策どちらにも必要不可欠なのです。

フケやかゆみ、かさぶたなどは頭皮に何らかの原因があることを示すサインです。この状態が分かっているのに放置することはやめましょう。場合によっては頭皮に炎症が起きてしまい、抗菌薬を使用しないと改善しない場合もあります。かゆみが強くなったり、フケの量が増えたなどの症状が悪化が見られたら、一度皮膚科を受診し相談することが大切です。

 

正しいシャンプー選び

フケ対策で大切なのは、正しいシャンプーを行うことです。フケが出てきたと感じたら、シャンプーの仕方を見直してください。まず、シャンプーをする際に気をつけて欲しいのが、どのシャンプーを使用するかです。洗浄力の強いシャンプーは、頭皮に必要な皮脂までを除去してしまいますから、フケが出ている状態の時には洗浄力のあまり強くない頭皮に優しいシャンプーを選ぶようにしてください。自分の髪質で選んでいたという人は、頭皮で選ぶようにしましょう。フケ対策用として販売されているシャンプーでも、人によって効果を感じないという場合もありますので注意してください。

シャンプーには大きく3つの種類に分類され、洗浄力が強いのが石油系シャンプーと石鹸系シャンプーです。ドラッグストアなどで比較的安価で販売されている商品に多いのですが、この2つのシャンプーは洗浄力が強いのでフケが出ている時にはあまりおすすめすることができません。フケやかゆみがある時にはアミノ酸系シャンプーがおすすめです。アミノ酸系シャンプーは人間の体と似た成分で作られているので、安心して使用することができます。ドラッグストアでも販売されていますが、他の2つの種類に比べると少々高いのが特徴です。

またノンシリコンタイプを選ぶことが大切です。シリコンというのは髪の毛をサラサラにしてくれる効果があるのですが、頭皮に付着すると頭皮トラブルの原因になりやすいのです。できるだけノンシリコンタイプを選ぶようにしてください。かゆみが強い場合は薬用シャンプーを選ぶのもおすすめです。

 

正しいシャンプーの仕方

頭皮に刺激が少ないシャンプーを選ぶことができたら、正しいシャンプーの仕方を覚えることです。頭皮がかゆいとゴシゴシと洗ってしまう人がいるのですが、これは逆効果になってしまいますので注意してください。頭皮を洗う時には、爪を立てずに親指以外の4本の指の腹を使い、マッサージするような感じで優しく洗いましょう。かゆみがある時には爪を立てて洗いたくなってしまいますが、そこは我慢です。爪によって頭皮が傷ついてしまうと、さらにフケが出る原因になってしまいます。

しっかりシャンプーで頭皮や髪の毛全体を洗い終わったら、次はすすぎです。すすぐ際のお湯の温度は、ぬるめのお湯にしてください。温度が高すぎると頭皮の乾燥の原因になりやすいので、ぬるま湯がおすすめです。すすぐ時は、泡を落とすことばかりを意識するのではなく、しっかり洗い流すことを意識してください。自分が思っている以上の時間をかけないと、シャンプーを洗い落とすことはできません。すすぐ時間はそろそろいいかなと思ってから1分程度流し続けてください。シャンプーが頭皮に残った状態ですと、頭皮トラブルの原因になってしまいますので、しっかりすすぐようにしてください。

すすぎ終わったら、次はタオルドライを行います。タオルでゴシゴシと拭くのではなく、水分を抑えるように優しく拭くのがポイント。その後、ドライヤーでしっかり乾かすことを忘れないようにしてください。ドライヤーが面倒だと自然乾燥を好む人もいますが、濡れたままの状態にしておくと、頭皮が乾燥しやすくなりフケの原因に繋がってしまうので、ちゃんと乾かすことが大切です。

 

パーマやカラーリングにも注意

頭皮環境に影響のあるものはシャンプーだけではありません。パーマやカラーリングも頭皮に影響を与えるものです。パーマ剤は頭皮の刺激になりやすく、トラブルの原因になることがあります。パーマはカーラーで髪の毛を巻き、全体的にパーマ剤をかけてクセを付けていくものです。パーマ剤は刺激が強く、頻回に行ってしまうと頭皮にダメージを与えてしまいますので注意が必要です。最近では頭皮への負担が少ないオーガニックのものも出ていますので、パーマをかける時にはそのようなものを選ぶことをおすすめします。また、2か月以上の期間を開けて行うようにしてください。

カラーリングを行っている人が多いと思いますが、髪の毛の内部に染毛剤を浸透させる酸化剤が入っている為、それが頭皮に付着してしまうと毛乳頭や毛母細胞にダメージを与えてしまうかもしれません。パーマと同時にカラーリングをするなんてこともあるでしょうが、これは髪の毛だけではなく頭皮にも相当なダメージを与えてしまうのです。白髪染めなら問題ないと勘違いしている人がいますが、どちらも同様に刺激があります。フケやかゆみがある時にはやめておきましょう。

頭皮にトラブルがある場合は、パーマやカラーリングは避けることはもちろん、ヘアワックスやヘアムースなどの使用も避けることをおすすめします。健康な頭皮に戻ってから行うようにしましょう。