AGA対策のため知っておきたい!薄毛を進行させるこんな行動は避けるべし

AGA対策のため知っておきたい!薄毛を進行させるこんな行動は避けるべし

AGA対策のために、知っておきたい髪のこと

薄毛について考える前に、まず髪の毛について知識を深めましょう。そもそも人の髪はなぜ伸びるのでしょうか。人間の髪の毛は皮膚が変化したもので、皮膚の下に埋まっている毛根と、皮膚の外に出ている毛幹から成り立っています。毛根の根っこには毛母細胞と呼ばれる細胞があり、ここが栄養素や酸素を受け取ることで周囲の毛母細胞に細胞分裂を促します。
分裂した細胞は押し出されるようにして髪の毛として伸びていくのです。つまり髪の健康は、皮膚の下に埋まっている毛根が握っていると言っても過言ではありません。

髪の毛はある程度伸びると自然と抜け落ち、また新たな髪が生えてくるようになっています。この一連の流れをヘアサイクルと呼びます。髪毎にヘアサイクルのタイミングが違うため、髪がなくなってしまうという事態は起こりません。しかし何らかの原因でこのヘアサイクルが正常に行われなくなると、髪がまだ細い状態で成長が止まってしまいます。
その結果髪の毛全体が薄く見えたり、抜け毛が増えるようになるのです。

適切な対策を行えば、薄毛の進行は遅らせることが可能です。ただし毛穴の数を増やすことはできないので、髪の毛の本数を増やすことはできません。

 

対策のために、まずはAGAの原因を知ろう

薄毛や抜け毛に悩んでいる男性は少なくありません。髪の毛は見た目の印象を決める重要な要素であるだけに、どうしても気になってしまうものです。
男性の薄毛の多くはAGA(男性型脱毛症)と呼ばれるものです。50代前後の人がなるものだと思いがちですが、最近では薄毛の若年化が進んでおり、20代や10代で薄毛が始まってしまう人も少なくありません。

薄毛対策を行うためには、まずこのAGAについて正しい知識を身に付けることが肝心です。AGAとは、思春期以降の男性に起こる薄毛の症状のことをいいます。頭頂部や額の生え際、あるいはその両方から髪が薄くなっていき、年齢を重ねるごとに髪の毛が全体的に減って行ってしまいます。

AGAは男性ホルモンによって引き起こされます。男性の体にはテストステロンという男性ホルモンが存在します。このテストステロン自体は髪を太くする作用を持っているのですが、これが皮脂腺で作られる5α還元酵素リダクターゼと結びつくと、ジヒドロテストステロンという物質に変化します。
これが毛乳頭や毛母細胞と結びつき、正常なヘアサイクルを乱すことで薄毛になってしまうのです。

AGAは10人に1人の割合で発症すると言われていますが、これはジヒドロテストステロンに敏感な体質か否かという点で決まります。この要素は遺伝によって引き継がれるので、祖父や父親から、ある程度自分の体質を判断することが可能です。
日本人のAGAはM型が多いと言われています。これは額の生え際が、中心部分を残してM字型になるような形で後退していく症状のことです。このような形になっていくのは、ジヒドロテストステロンが前頭部に最も影響を与えるからだと言われています。
M型が東洋人に多く見られる一方、白人男性は頭頂部を中心に薄くなっていくO型が多いと言われています。近年ではM型やO型に当てはまらないAGAの症状についても研究が進められています。

薄毛というと男性特有の悩みだというイメージがありますが、女性でも薄毛になることがあります。ただし女性の薄毛は男性とは症状の現れ方が異なり、髪の毛全体が薄くなります。
女性の薄毛も男性ホルモンが原因で起こりますが、女性の体は髪を強く育てるエストロゲンという女性ホルモンを分泌しているので、男性のように髪がなくなってしまうことはないのです。
女性の薄毛が目立つようになるのは、閉経を迎える更年期や妊娠出産のタイミングが多いですが、これはホルモンバランスが崩れることで男性ホルモンの働きが優位になるからです。

 

AGAを進行させてしまう行動を知り、対策を練ろう

ホルモンの働きによって進行するAGAですが、生活習慣が乱れるとより進行が早くなってしまう可能性があります。
AGAの進行を早める要因として挙げられるのが、アルコールやタバコ、過度なダイエット、ストレスなどです。

アルコールは適量であれば問題ないのですが、飲み過ぎると血行が悪くなってしまう上、胃腸に影響が出ることで髪の成長に必要な栄養素が毛母細胞に届かなくなってしまいます。アルコールを分解するのは肝臓です。アルコールは体内に入ると、アセトアルデヒドという物質に代わります。

これには毒性があるため、肝臓がこれを酢酸に分解、無害化してくれるのです。しかし深酒をしすぎてアセトアルデヒドの分解が間に合わなくなると、アセトアルデヒドは血液に乗って全身を循環し、薄毛の原因になるジヒドロテストステロンを増加させると言われているのです。
更に肝臓がアセトアルデヒドの分解に追われていると、髪の毛の元となるケラチンというタンパク質が作られなくなり、髪のスムーズな成長が滞ってしまいます。お酒は適量を守って楽しむことを忘れないようにしましょう。

タバコもジヒドロテストステロンを増加させると言われています。タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があるため、血行が悪くなって髪に栄養が届きにくくなることも考えられます。更にタバコの煙に含まれる一酸化炭素は、酸素を運ぶ役割を持つヘモグロビンと結びつきやすい性質があるため、必要な酸素が届きにくくなるというデメリットもあります。

過度なダイエットも要注意です。全体的に食べる量を減らすようなダイエットなら問題はありませんが、極端に食べる量を減らしたり、偏った食事によるダイエットを行うと、髪の成長に必要なタンパク質やビタミン類を摂取できなくなってしまいます。特に短期間に大幅に体重を減らすようなダイエットは要注意です。
頭皮や髪の毛にダメージが及び、薄毛が進行してしまう可能性があります。ダイエットを行うときは長期計画で、むしろ普段よりも栄養バランスの取れた食事を心がけることが大切です。

ストレスもAGAと密接に関わっている要素です。人間の体はストレスに晒され続けると自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位の状態が続くようになります。これによって血管が収縮し、血流が悪くなることが指摘されています。
もちろんストレスを全て取り除くことは不可能ですが、どんなに忙しくとも1日1回はリラックスできる時間を作るようにし、自律神経のバランスを整えるよう心がけましょう。

 

AGA対策のために避けたい行動

帽子やヘルメットは、できるだけ被らないようにしましょう。被ることで通気性が悪くなって蒸れてしまい、皮脂が出てきたり細菌が繁殖して頭皮環境が悪くなってしまうからです。仕事などで被る必要がある場合は、定期的に脱いで蒸れを防止するようにしましょう。帽子は適切に使用すれば、紫外線をカットして頭皮を守ってくれます。

女性はもちろんのこと、近年は男性でも髪を伸ばして結んだり編んだりする人が増えていますが、これも薄毛には良くありません。引っ張られることで髪が抜けたり、切れてしまうことがあるからです。髪が引っ張られるようなヘアスタイルは避け、結ぶときは緩めにするのが大切です。

寝汗を洗い流そうと朝シャンを習慣にしている人がいますが、一日に何度も頭を洗うと必要な皮脂まで洗い流してしまいます。髪は寝ている間に最も成長するため、シャンプーは夜だけに留めておきましょう。起きたとき頭が気になるようなら、濡れタオルなどで優しく拭く程度にするのがおすすめです。

 

AGA対策として、まずはシャンプーを見直そう

薄毛対策として、シャンプーは欠かせない存在です。ときどきシャンプーをすることで余計に薄毛が進行するのではないかと心配する人がいますが、汚れや余分な皮脂を落とすためにもシャンプーは必ず行い、頭皮と髪を清潔に保つ必要があるのです。
シャンプーをすると抜け毛が増える、という意見もありますが、これは既に寿命を迎えた髪が頭から落ちただけなので、気にする必要はありません。ただし洗い過ぎは必要な皮脂まで洗い流してしまうことになるので注意しましょう。綺麗にしようと一日に何度も頭を洗うのは厳禁です。

シャンプー自体に髪を育てたり、抜け毛を増やす効果はありません。シャンプーの役割は頭皮や髪を清潔にし、頭皮に潤いを与えることにあります。毎日行うことだからこそ、正しいシャンプーの方法を身に付けておきましょう。

まず、髪を濡らす前に軽くブラッシングしておきます。こうすることで髪についた汚れを予め落としておくことができます。シャンプーはいきなり付けるのではなく、まずはぬるま湯で髪を濡らして予洗いしますシャンプーの泡立ちが良くなりますし、予めある程度汚れを落としておくこともできるからです。大切なのはぬるま湯で行うという点。高温のお湯では頭皮への刺激になってしまうからです。

シャンプーを泡立てて髪に付けたら、泡で洗うことをイメージして優しく洗っていきます。指の腹を使って頭皮をマッサージするイメージです。間違っても爪を立ててはいけません。頭皮を傷付けてしまい薄毛を余計に進行させてしまいます。洗い終わったらやはりぬるま湯で、汚れやすすぎ残しがないよう丁寧に洗い流しましょう。

 

育毛剤でAGA対策

育毛剤はAGA対策でよく用いられる方法の1つです。ここで注意しておきたいのが、育毛剤はあくまで「今生えている毛を抜けにくくし、髪の成長を促してくれる」ためのものだということです。新たに髪を生やしてくれる特効薬ではない点に注意しておきましょう。

毛が抜け落ちてしまったところから新たに髪を生やしたいときは、育毛剤ではなく「発毛剤」を使います。発毛剤は毛母細胞に働きかけて直接発毛を促す効果がありますが、効果が認められた発毛剤は第一類医薬品に分類されるため、薬剤師指導の下購入が必要になります。
育毛剤はその多くが医薬部外品であり、劇的な効果は認められないものの、副作用が起こるリスクが低く、手軽に購入できるというメリットがあります。

育毛剤には劇的な効果はないものの、頭皮環境を整えたり血行を促す成分が含まれています。髪の毛ではなく頭皮につけ、全体に行き渡らせるようにして使います。マッサージなどを行うと更に血行を促すことができるのでおすすめです。

 

AGA対策に取り入れたい生活習慣

生活習慣を整えることも、重要なAGA対策です。
まずは食生活です。髪の毛は18種類のアミノ酸が結合したケラチンというタンパク質でできています。その中でも最も多いのがシスチンと呼ばれるアミノ酸。これは人間の体内で合成されないため、必須アミノ酸を多く含んだ食品を食べる必要があります。
大豆食品やイモ類、玄米は重要なタンパク質の源です。もちろん肉や魚も必須アミノ酸を多く含んでいるので、量に気を付けながら食べていきましょう。

ビタミンも重要です。体内に取り入れたタンパク質は、一度アミノ酸に分解された後、再度タンパク質として再合成されます。この一連の流れで重要な役割を果たすのがビタミンB群で、玄米やレバーなどに多く含まれています。緑黄色野菜に含まれるその他のビタミンも、髪の成長には欠かせません。現代人にとって不足しがちな野菜ですが、積極的に摂っていくようにしましょう。

ミネラルも大切な栄養素です。血液の元となる鉄分やカルシウム、血中の中性脂肪やコレステロールを下げる食物繊維など、どれも欠かすことができないものです。昔から髪には海藻がいいと言いますが、これはワカメや昆布にミネラルが豊富に含まれているからなのです。

AGA対策では、運動を取り入れることも重要だと言われています。適度な運動は血流を良くするため、髪と頭皮にいい影響を与えます。特にウォーキングやヨガといった有酸素運動は効果的です。体に酸素を取り入れることになる上、全身の筋肉を動かすため、血流を良くすることができるからです。
適度な運動は、AGAを進行させるストレス解消にも役立ちます。いきなりハードな運動にトライしても続かないので、普段より少し歩く距離を増やすなど、できるところから生活に運動を取り入れていきましょう。

 

カウンセリングで効果的なAGA対策を

生活習慣の見直しやヘアケアの改善など、AGA対策には様々な方法があります。しかし全てを行うのは大変ですし、どれが自分に合った対策なのか分かりません。万が一間違った方法を選んでしまうと、薄毛を更に進行させてしまうかもしれません。

そこで登場するのが、サロンや専門のクリニックで行われているカウンセリングです。自分の髪と頭皮の状態を知ることができますし、プロの目で原因を見極め、自分に合った対策を教えてもらうことができます。

薄毛専門のサロンやクリニックは、プライバシーに配慮しているところが多いので、周囲の目が気になるという人でも気軽に相談することができます。薄毛について悩んだら、まずはカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。