抜け毛が多いのはどのくらい?チェック方法と原因・対策を解説

抜け毛が多いのはどのくらい?チェック方法と原因・対策を解説

抜け毛が多いかチェックする方法

自分の抜け毛が多いかどうかは、毎日のお風呂の時間に確かめることができます。シャンプー中に髪の毛がどれだけ抜けるかチェックしてみましょう。
髪の毛には生え変わるタイミングがあるため、シャンプー中に抜け毛が出るのは当たり前です。ただし、抜け毛の量があまりにも多いと、異常があると疑っていいかもしれません。

正常な人なら、1日に50本から100本の抜け毛があると言われ、その半分がシャンプー中に抜けるとされています。ただ、この数には個人差があるので、あくまで目安です。シャンプー中の抜け毛が25本〜50本程度であれば、正常の範囲内なので問題はないでしょう。

毎回シャンプーする際に抜け毛を数えることは難しいですが、これまで抜け毛が気にならなかったのに急に抜け毛の数が増えたり、排水溝に溜まる髪の毛の数が増えたように感じたら、早めに対策をしたほうがいいでしょう。
毎日のシャンプーは自分の抜け毛を知るバロメーターとなるので、日頃から注意深く観察しておくことが大事です。

 

抜け毛が多い原因

抜け毛の原因は人それぞれなので、一概にどうとは言えません。ただし、日々の生活習慣や間違った行動が抜け毛の原因となっている可能性が大きいため、抜け毛が気になり始めたら、自分の生活習慣を見直すことが大事です。

特にストレスには要注意です。人はストレスを感じると血管が縮小して頭皮の血流が悪くなり、髪の毛の源となる毛細血管に十分な栄養が行き渡らなくなります。そのような状態が長引くと、毛が細くなって抜け毛が進行してしまいます。日頃からストレスを感じることが多い環境にいるなら、ストレスを体に溜め込まない生活を心がけましょう。

汗をたくさんかきやすい季節にも注意が必要です。頭皮は皮膚と同じように、普段から汗をかいて皮脂を分泌しているため、夏の暑い季節は毛穴に皮脂が詰まりやすくなってしまいます。
そうなると雑菌が繁殖して血行不良を招くため、結果的に抜け毛が多くなってしまうのです。毎日シャンプーをしている人も、特に夏場はいつも以上に頭皮を清潔に保つ努力が必要です。
普段からスポーツをして汗をかく機会が多いのであれば、運動した後に頭皮を清潔に保つ習慣を身につけましょう。

薄毛になったり抜け毛が多いのを、すべて遺伝のせいにして諦めてしまうのは時期尚早です。親から子へ遺伝するのはあくまで脱毛症になりやすい体質であって、親が薄毛だからと言って必ずしも自分が薄毛になることはありません。
日頃からきちんと対策をしていれば十分克服することができます。近年では遺伝性のない男性型脱毛症の存在も明らかになっているため、親が薄毛だからと言って諦めずに、日頃から抜け毛の予防を怠らない努力をしましょう。
間違った認識が抜け毛を進行させてしまうこともあるので、十分注意が必要です。

 

抜け毛が多い原因はストレス

人はストレスを感じると身体の栄養素を浪費してしまうため、体のあちこちに様々な悪影響が出始めます。髪の毛も例外ではありません。ストレスを感じると、それに対抗しようとして亜鉛が消費されてしまい、髪の毛の成長に必要な栄養素が行き届かなくなってしまいます。
亜鉛は髪の毛の元になるタンパク質を作るのに必要不可欠な栄養素なので、亜鉛が不足してしまうと、健康な髪の毛が育たなくなってしまうのです。

髪の毛だけに悪影響が出るわけではありませんが、生命維持の観点から考えると髪の毛の優先順位は低いため、ストレスのダメージを受けやすくなります。ストレスを感じると血行不良になるため、余計に栄養素が髪の毛に行き渡らなくなり、結果的に抜け毛が多くなってしまいます。抜け毛を増やさないためにも、日頃からストレスを受けない生活を心がけましょう。


ストレスはホルモンバランスにも悪影響を与えます。ホルモンバランスが乱れると、髪の毛の成長を促すホルモンよりも、成長を阻害するホルモンの割合が多くなってしまい、毛周期が乱れて成長期が短くなります。そうなると髪の毛が成長しにくくなり、抜け毛も増えてしまうのです。
ストレスを全く感じないようにするのは不可能なので、日頃からストレスの発散方法を見つけておくことが大事です。ストレスの影響が長引いてしまうと、抜け毛もさらに悪化してしまうため注意しなければなりません。

 

季節の変わり目も抜け毛が多い

季節が変わると気温や紫外線の量も変化するため、季節によって頭皮が受けるダメージに差が出てきます。
頭皮が一番ダメージを受けやすいのは夏です。夏は紫外線のダメージが増えるだけでなく、睡眠不足や食欲不振など抜け毛の原因が多くなるため、何かとダメージを受けやすい季節です。
夏だけでなく、気温が低くなる冬にも注意しなければなりません。冬は寒さで毛細血管が縮まって血行不良になりやすく、頭皮が乾燥しやすくなるため、夏と同じようにダメージを受けやすくなります。

ただし、頭皮がダメージを受けたからといって、すぐに抜け毛が増えるわけではありません。髪の毛には毛周期と呼ばれるサイクルがありますが、通常は2〜3ヶ月で一つのサイクルが終わるため、この毛周期に合わせてダメージの遅れが出てきます。
そのため、実際に抜け毛が増えたと感じるのは、頭皮がダメージを受けた次の季節が多くなります。

毎年同じ季節に抜け毛が多いと感じる人は、ひとつ前の季節の過ごし方に問題があるので注意が必要です。季節が変わってから対策をしても遅いので、頭皮にダメージを与えないように日頃から対策を行わなければなりません。真夏は紫外線対策、真冬は乾燥対策を最優先に行い、生活習慣が乱れないように毎日十分な睡眠と食事を摂るように心がけましょう。

 

女性の抜け毛が多い原因

男性女性どちらも季節の変わり目には抜け毛に注意が必要です。特に女性は季節の変わり目に影響を受けやすいので、男性以上に注意しなければなりません。
女性の髪の毛に大きな影響をもたらすのは、自律神経やホルモンバランスの乱れです。
女性ホルモンの分泌が急激に減少してしまうと、男性ホルモンが優位になり、体の不調や抜け毛が増えたと感じやすくなります。女性の自律神経やホルモンバランスは些細なことで乱れやすいため、頭皮がダメージを受けやすい季節の変わり目は特に要注意です。
季節の変わり目に受けるダメージに加えて、精神的なストレスを感じてしまうと、ホルモンバランスが乱れて女性特有の抜け毛もさらに悪化してしまいます。

ストレスは事前に防ぐのが難しいですが、季節の変わり目は毎年やってくるものなので、事前に備えておくことができます。ただ一つ注意しなければならないのは、抜け毛はひとつ前の季節に原因があるということです。
毎年秋に抜け毛が多くなるのであれば、夏の過ごし方に問題があるため、夏の間に抜け毛対策をしなければなりません。
毎年秋に抜け毛が多いからといって、秋に対策を行っても手遅れです。この点を間違えてしまうと、いつまで経っても抜け毛がなおらないので注意しましょう。

 

20代に抜け毛が多い原因

抜け毛は若い時にも発生するため、まだ若いからと言って油断するのは禁物です。特に20代は環境の変化が激しい年齢なので、抜け毛にも十分注意しなければなりません。
20代で抜け毛が多い人の特徴は、生活のリズムや環境が大きく変わった人です。進学や入社などで、これまで実家暮らしだった人が一人暮らしを始めると、食生活や生活リズムが大きく変わるため、自律神経やホルモンバランスが乱れやすくなります。

毎日コンビニ食が続くと栄養バランスが乱れ、髪の毛を成長させる栄養素が減ってしまい、結果的に抜け毛が増えてしまうので気をつけなければなりません。
毎日夜遅くまで遊んでいたり残業が続くと、睡眠不足になってホルモンバランスが乱れるため、抜け毛もさらに進行してしまうでしょう。

20代は就職や結婚、出産など人生の一大イベントが目白押しなので、そのスピードについていくために何かとストレスを感じやすくなります。
人間関係も変わりやすい時期なので、ストレスを避けるのは大変です。ストレスの影響を少しでも軽減するには、自分なりのストレス発散方法を知っておくことが大事です。
特に新生活を始めたばかりの頃は、髪の毛にダメージが出やすくなるので注意しなければなりません。食生活や睡眠時間が乱れているなら改善する努力をしましょう。
自分の体が環境の変化に対応できずに、抜け毛が増えてしまうことがあります。

 

抜け毛が多い人は早めの予防が大事

抜け毛を防ぐには、早めの予防対策が大事です。抜け毛に気づいてから対策しても元に戻すのが難しくなってしまうので、異常に気づいたら早めに対策を行いましょう。10代20代のうちから対策をしておけば、将来抜け毛に悩むリスクも少なくなります。

一番効果的な対策法は、自分なりのストレス発散方法を見つけることです。早いうちにストレス発散方法を見つけておけば、毎日の生活の中で受けるストレスを最小限に抑えることができます。スポーツをしたり楽器を弾いたり、読書をしたり映画を見たり、なんでもいいので最低1つはストレス解消法を見つけておきましょう。心からリラックスできるものであれば、高い効果が期待できます。

若いうちは「抜け毛対策なんてまだ必要ない」と考えがちですが、抜け毛は決して年をとってから発生するものではありません。若いうちでも十分起こりえることなので、日頃の生活習慣を見直して予防することが大切です。
「どんな対策をすればいいかわからない」という人は、専門サロンに相談してみるのも一つの方法です。プロから正しいアドバイスをもらって早いうちから対策をうてば、後悔することもなくなるでしょう。

 

抜け毛が多い人は毎日のシャンプーを見直そう

毎日のシャンプーが頭皮に悪影響を与えていることもあるので、十分注意しなければなりません。まずは正しいシャンプー方法を身につけることから始めてみましょう。
皮脂の汚れをしっかり取り除くために、まずシャンプーをする前にブラッシングをしておきましょう。そうすることで、皮脂やフケが表面に浮かび上がり、お湯だけで頭皮の汚れが落ちやすくなります。

ブラッシングをしたら、頭皮をしっかりお湯で濡らしましょう。お湯の温度が高いと必要な皮脂まで取り除いてしまうため、37〜40度のゆるめの温度設定にするのがポイントです。
シャンプーを直接頭皮につけるのはやめて、先に手にとって泡立ててから頭全体に広げましょう。そうすれば、頭皮や髪への摩擦が少なくなります。シャンプーは髪を洗うのではなく、頭皮を揉み洗いすることが大事です。頭皮を洗う際は指の爪を立てないように、指の腹で揉み込むように洗いましょう。シャンプーが頭皮に残らないように、しっかりすすぐことも大切です。

髪を洗ったあとは自然乾燥ではなく、ドライヤーでしっかり乾かしましょう。自然乾燥だと、頭皮と髪の毛の両方から必要な水分まで蒸発してしまいます。ドライヤーを使う際は、根元から乾かすのがポイントです。

抜け毛を予防するためには、日頃から頭皮を清潔に保つことが大事ですが、頻繁に髪の毛を洗うとかえって逆効果になることもあるので気をつけなければなりません。
時間のない朝にシャンプーをすると、洗い方や乾かし方が雑になるため、抜け毛を引き起こしやすくなります。朝シャンをやめて、夜のお風呂の時間に丁寧にシャンプーするだけでも抜け毛に効果的です。

 

抜け毛が多い人は緑茶を摂取しよう

抜け毛を予防するには食生活を見直すことが大事ですが、毎日健康的な食事を続けるのが難しいという人も多いでしょう。そのような人は、緑茶を飲む習慣を取り入れてみましょう。
緑茶には、髪の毛を作るのに欠かせない亜鉛などの栄養素の吸収を助ける働きがあるため、食後に緑茶を飲むようにすれば、食事で得た栄養素を効率的に吸収しやすくなります。
また、緑茶に含まれるカフェインには利尿作用がありますが、この利尿作用には抜け毛の原因物質ジヒドロテストテロンを体外に排出してくれる働きがあることが研究でわかっています。
日頃、抜け毛や毛量の少なさに悩んでいる人は、緑茶を積極的に飲んでみるといいでしょう。

ただ、抜け毛の予防効果を高めるには、飲み方に注意しなければなりません。緑茶を一度に大量摂取しても、尿と一緒に栄養成分が排泄されてしまうので効果が薄れてしまいます。
たくさんの量を飲む必要はないので、少しずつ回数を分けて飲むようにしましょう。
お湯の温度が高すぎるとビタミン類が破壊されて渋みが強く出てしまうため、80度以下の温度で入れるのがコツです。
生活習慣を見直すとともに、毎日緑茶を摂取する習慣を身につければ、抜け毛を効果的に予防することができます。