抜け毛予防してる?20代、30代の若い世代に多い意外な原因とは

抜け毛予防してる?20代、30代の若い世代に多い意外な原因とは

なぜ抜け毛が増える?主な原因をご紹介!

抜け毛にストップをかけたい場合、まずは原因を知るのが改善の第1歩です。なぜ髪が抜けてしまうかはその方によって違いますが、とくに多い原因はいくつかあります。
例えば、ストレスなどは年代に関係なく抜け毛を増やす一因です。ストレスは、ホルモンバランスや自律神経に悪影響を与えます。ストレスを多く抱えていると、毛細血管や毛乳頭の働きが低下することがあるため要注意。円形脱毛症もストレスが原因と言われていますので、抜け毛の症状には精神的な問題も関係していることが多いわけですね。

また、血行不良も抜け毛を増やす原因の1つです。ストレスなどで交感神経が活発に働きすぎると、血管が収縮して血流が悪くなります。冷え性の方の場合はもともと血流が悪くなりやすく、毛根の毛母細胞に酸素や栄養分が行き渡りにくくなるのが問題。そのため、発毛のペースが乱れて抜け毛が増えてくることがありますよ。

実のところ、抜け毛が増えてきたときに真っ先に見直したいのが発毛のベースになる頭皮の環境です。
例えば、頭皮で分泌される皮脂が増え過ぎると、雑菌が繁殖しやすくなるだけでなく、毛穴が詰まりやすくなります。炎症を招くこともあるため、抜け毛を増やすような条件が整ってしまうのが皮脂が多い方の頭皮です。
ちなみに、遺伝も抜け毛に関係しているケースが少なくありません。一般的に、体質は親から子へと受け継がれますので、薄毛になりやすい家系の方は一定の年齢になると抜け毛が増えてくることもあり得ます。脂性肌や脱毛症を引き起こすホルモンが多い体質を受け継ぐと、薄毛になるリスクも上がります。

 

20代でも薄毛になる!?若い世代の薄毛に多い原因は?

薄毛は中高年層に多いというイメージがありますが、人によっては20代で抜け毛が増えてくることもあります。こういった若い世代に見られる抜け毛は、30代以上の方の抜け毛とは少し原因が異なるケースが多いです。
20代の抜け毛の原因として多いのが、例えば生活習慣の乱れです。20代は、進学や就職などにともなって1人暮らしをする人が増えます。親元を離れて1人で生活を始めると、食事や睡眠のリズムが乱れてしまうこともありますよね。自炊をせずに手軽なインスタント食品などばかり食べている場合は、栄養のバランスも偏ってしまいます。インスタント食品や市販の弁当などは概して脂質や炭水化物が多く、常食していると健康な頭皮や髪を維持するのに必要なタンパク質やビタミンが不足しがちです。
仕事が忙しくて睡眠不足などに陥ると、さらに薄毛になる可能性が高くなります。睡眠中は成長ホルモンの分泌が活発になり髪の発育が促されますが、睡眠が不足した場合はこういった発毛のプロセスにも悪影響を与えますので注意が必要です。

また、仕事や生活環境の変化でストレスが増えることも、20代で抜け毛が増えてしまう一因と言えるかもしれませんね。ストレスは、若い世代にとっても大敵です。大きなストレスを抱えていると、免疫力が低下して風邪をひきやすくなったり、肌が荒れたりすることが増えてきます。
ストレスが多い場合は、頭皮の健康を保っているバリア機能も乱れやすくなるため、シャンプーやスタイリング剤の刺激にも敏感になってしまうのがやっかいなところです。こういった20代の場合、生活習慣を見直す、ストレスを減らす、などが抜け毛の対策や予防法と言えます。

 

30代は抜け毛が増える時期!考えられる原因は?

男性、女性を問わず、30代は抜け毛が目立ってくる年代です。とくに男性は、この頃から薄毛に悩む方が増えてきます。30代の男性の薄毛で多いのが、男性ホルモンが原因になっているケースです。薄毛を引き起こすとして有名なAGAなどは、男性ホルモンのジヒドロテストステロンによって引き起こされる症状です。
ジヒドロテストステロンの生成が多い方は、生え際などを中心に薄毛の症状が目立ってきます。AGAは、20代後半から30代にかけて多く発症すると言われていますので、30代の男性の中にもかなりの割合でAGAの症状を抱えている方がいると考えられます。
実のところ、遺伝が関係しているケースが多いのがこのAGAです。ジヒドロテストステロンの分泌を増やす遺伝子は2つありますが、こういった遺伝子を受け継いでいると、若い年齢でも薄毛になることがあります。

例えば、AGAのリスクを高めるのが、アンドロゲン受容体の感受性に関する遺伝子と、5αリダクターゼの活性度に関する遺伝子です。AGAは、男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼと結合し、ジヒドロテストステロンが生成されることが原因です。
このような変化を促す遺伝子があると、AGAのリスクがアップします。女性の場合も、30代はホルモンバランスの乱れによって薄毛になりやすい時期です。30代の女性は出産や育児のストレスなどによって、ホルモンバランスが崩れやすいため、体にもいろいろな変化が現れます。

例えば、ホルモンバランスが急激に変化する産後は、抜け毛に悩む女性が増えてきます。ホルモンバランスはストレスの影響を受けやすいため、30代ではストレスと上手につきあう方法を考えることが1つの対策になるでしょう。ストレスを減らすことは、抜け毛の予防にもなります。

 

抜け毛を減らす対策①「食生活を見直す」

抜け毛をどうにかして減らしたいという方は、食事を見直すのも1つの方法です。栄養のバランスが取れた食事は、頭皮や髪の健康にも不可欠。今後の抜け毛を予防するためにも、食事内容にはぜひこだわっておきたいところです。
抜け毛が目立つときにとくにおすすめなのが、亜鉛やヨウ素などのミネラルが多い食品です。亜鉛は髪が作られるときに必要になる成分であり、皮膚の健康を保つうえでも欠かせません。牡蠣や牛肉、レバーなどに多く含まれていますので、薄毛を予防したいときにはぜひこういった食品を食事に取り入れてみましょう。
また、ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料です。甲状腺ホルモンは髪の発育にも大きく関係しているため、ヨウ素が多く含まれる海藻類などは不足しないようにコンスタントに摂取しておくのがおすすめです。

頭皮の状態をよくするには、ビタミン類も必要。細胞の生まれ変わりや血流に深く関わるビタミンB群やビタミンEなどは、抜け毛の対策を講じるときにも意識してとっておきたい栄養素です。また、抜け毛の予防効果が期待できるとして注目され始めているのが緑茶です。
ビタミンCやカテキンなどが含まれる緑茶は、健康飲料としてもお馴染みですよね。AGAの予防や改善にも効果が期待できると話題になっており、抜け毛が気になる方、薄毛になるのを予防したい方にもおすすめのドリンクと言えます。
緑茶を飲む際に少し気を付けておきたいのが、お湯の温度です。緑茶は淹れるときの温度で成分の含有量が変わることがあるため、湯の温度にこだわることは効果を最大限に得るためのコツです。カフェインの量なども考えながら、適温に調節して淹れましょう。普段の食事にこだわれば、抜け毛が減るだけでなく髪の質もアップするかもしれませんよ。

 

抜け毛を減らす対策②「有酸素運動をする」

適度な運動も、抜け毛の改善や予防に効果が見込めるアプローチです。有酸素運動などは全身の血行をよくする効果があり、頭皮の血流にもいい影響を与える可能性があります。とくにおすすめなのが、ウォーキングやヨガ、ジョギングなどの有酸素運動です。

こういった運動は、空いた時間にすぐにできますので、忙しい方でも比較的トライしやすいですよね。適度なペースで行えば、体にもさほど大きな負担はかかりません。軽い有酸素運動はストレスの解消にも役立ちますので、気分をリフレッシュしたいときにも試してみる価値がありますよ。

程よいペースで行う有酸素運動は、AGAの原因になるジヒドロテストステロンの生成を減らせる可能性があると言われています。運動で抜け毛の対策をするときには、アクティビティの種類を選ぶのがポイントです。
筋肉トレーニングや激しい運動は、逆にジヒドロテストステロンの生成を増やしたり、ストレスを増大させたりすることもあるため、注意をしましょう。適度な運動で血流がよくなれば、皮膚が回復するペースもアップしますので、頭皮の湿疹なども早く治るようになるでしょう。運動の習慣は、頭皮の血流を悪くしないための予防法にもなります。

 

抜け毛を減らす対策③「ツボ押しや鍼、お灸」

さまざまな原因が考えられる抜け毛には、ツボ押しや鍼、お灸といった東洋医学のアプローチも効果が期待できると言われています。ツボ押しや鍼、お灸などは、ツボを刺激することでさまざまな症状を和らげる療法です。ホルモンバランスや自律神経を整えるツボなどを刺激すれば、抜け毛を防げるかもしれませんね。

抜け毛の一因になる血行不良も、ツボを刺激することで改善する場合があります。例えば、頭のてっぺんにある百会や首の裏側にある風池などは、頭皮の血流をよくするツボとして有名です。ストレスや疲れを感じているときには、手のひらにある合谷や足の裏にある湧泉もおすすめのツボです。

このほかにも、ホルモンバランスや自律神経を整えるツボがたくさんありますので、抜け毛が気になるときや薄毛を予防したいときにはぜひ刺激してみましょう。
ホルモンバランスや自律神経は、自分自身でコントロールするのが難しいのが現実です。ツボ押しや鍼、お灸といった方法であれば、比較的簡単にアプローチができます。症状に合わせたツボを選んで施術を受けてみると、血流やホルモンバランス、自律神経の乱れなどが改善して、抜け毛の症状も落ち着く可能性がありますよ。

 

抜け毛を減らす対策④「シャンプーの仕方にこだわる」

シャンプーの仕方にこだわることは、抜け毛を減らすうえでも大切なポイントの1つです。日ごろのシャンプーの仕方を見直せば、育毛剤などに頼らなくても、抜け毛が減るかもしれませんよ。シャンプーで抜け毛対策をするときには、使用する製品の選び方からこだわるのが基本。

市販の製品には、高級アルコール系シャンプーや石鹸系シャンプー、アミノ酸系シャンプーの3つのタイプがあります。それぞれのシャンプーには特徴がありますので、肌との相性をチェックしてから選ぶのがおすすめです。シャンプーのプロセスも、抜け毛の量に関係している場合があります。

例えば、熱いお湯は、頭皮が乾燥しやすくなるため抜け毛を増やすことにつながります。また、地肌までしっかりと洗えているかどうかも、気を付けたいところ。皮脂が頭皮にたまると、毛穴が詰まったり、炎症が生じたりといったトラブルが増えてきます。泡立ちのよすぎるシャンプーなどは、洗い残しやすすぎ残しが生じる一因です。

シャンプーやトリートメントの成分が髪や頭皮に残っていると、酸化して炎症が生じることもあるため注意をしましょう。シャンプーの前にブラッシングをするのを習慣にすれば、軽く洗うだけで汚れや皮脂が落ちます。こういった工夫をすれば、頭皮にかかる負担が減らせます。頭皮に与える負担を少なくすることは、抜け毛の予防にも効果的ですよ。

 

抜け毛を減らす対策⑤「病院で治療を受ける」

抜け毛のタイプによっては、自分では改善が難しくなりますので対策にも少し工夫が必要です。例えば、日本人の男性に多いAGAや女性のFAGAなどは、セルフケアだけではなかなか成果を得るのが困難です。ホルモンの影響で抜け毛になっているときには、病院で治療を受けるのが1番いい対策と言えます。
AGAの場合は、薬を使った治療が行われるのが一般的です。プロペシアやザガーロなどの飲み薬による治療はもちろんですが、頭皮に薬を注射するメソセラピーなども広く行われています。頭皮の環境に問題がある場合は、ミノキシジルなどを使った治療を行う医療機関が多いです。

女性のFAGAの治療では、プロペシアやザガーロなどの薬は基本的に使いません。ミノキシジルやサプリメントを使用するケースが多く、生活面の見直しなどを行いながら治療を進めていきます。男性の場合、薄毛になっている部分の形から、自分の抜け毛のタイプがわかることがありますよ。

生え際からちょうどM字型に徐々に薄毛が進行していくようであれば、AGAの可能性が高いです。ちなみに、女性の薄毛は頭頂部からO字型に症状が広がっていくケースが多く見られます。病院で診察を受ければ、自分の抜け毛のタイプや原因もだいたいわかるでしょう。
家族に薄毛の方がいる場合は、早めに医師の診察を受けておくと抜け毛を予防できるかもしれませんね。

 

タバコやアルコールの影響に注意

しかるべき対策を続けているにもかかわらず、何ら効果が見られないというときには、髪に悪影響を与える嗜好品をとっていないかどうかをチェックしてみましょう。
例えば、頭皮や髪に悪影響を与えることがあるのが、タバコやアルコールです。タバコに含まれているニコチンには血流を悪くする作用があるため、頭皮の血行不良などを招きやすくなります。

また、アルコールは、分解される際に発毛に必要な亜鉛を多く消費します。適量を飲む程度であればさほど影響はありませんが、大量にお酒を飲む習慣がある方は、食事で摂取した亜鉛を栄養分として活用できなくなってしまうかもしれません。食事や運動、ツボ押しなどで抜け毛の対策を講じていても、こういった発毛に悪影響を与える嗜好品を摂取していると、思ったほど効果が得られなくなってしまいます。
ストレスを解消するためについタバコやお酒に手を出してしまうという方は、リラックスできる趣味を見つけて、喫煙、飲酒の回数や量を減らすのがおすすめです。