薄毛治療で本当に良くなるの?効果が期待できるパターン・難しいパターン

薄毛治療で本当に良くなるの?効果が期待できるパターン・難しいパターン

薄毛に悩んでいても治療を受ける人は少ない!

髪が薄くなってきた、抜け毛が増えてきた、という場合、多くの方が試すのが市販の育毛アイテムに頼るという方法です。薄毛の治療は病院でも受けることができますが、実際に治療を受けている方はまだ少数派です。薄毛が気になるときに真っ先に病院で相談をする方は、一部に限られていると言えるでしょう。病院を受診しない理由としては、例えば「市販の育毛剤でも治りそうだから」や、「受診するのが恥ずかしい」などが挙げられます。わざわざ病院に行く必要はない、と判断して、自己流の方法で薄毛対策を行っている方が多いようですね。確かに、薄毛の原因によっては病院で治療をしても余り効果が期待できないケースもあります。初診料や検査の費用などがかかるのも、病院を利用する人が少ない理由の一つになっているかもしれませんね。

ただ、病院を受診した場合には、いろいろなメリットもあります。例えば、薄毛になっている原因がわかること、などは、予想以上に大きなメリットになるでしょう。原因がはっきりわからないと、対策や予防法を考えるのも難しくなります。なにから手を付けていいかわからず、いたずらに時間を過ごしてしまうことにもなりかねません。原因が取り除かれない限り、薄毛はどんどん進行するケースが多いため、自己流の方法で対策を講じるのは少しリスクが高くなります。

 

治療効果が期待できる原因その①「皮膚トラブル」

病院で治療を受けることで症状の改善が見込めるのが、例えば皮膚トラブルが原因になっている薄毛です。実際、脂漏性脱毛症や粃糠性脱毛症などは、皮膚トラブルの影響で髪が抜けて薄毛になります。頭皮に湿疹や乾癬などができると、健康な髪が育つ環境を保てなくなりますので、次第に抜け毛が増えて薄毛になってしまうことがあります。頭皮の皮膚トラブルは、適切な治療を受けないとなかなか治らないことが多いです。

皮膚科などでは、症状に合った薬を使用して治療していくのが一般的で、通院を始めれば比較的すぐに症状が落ち着きます。頭皮を健康な状態に戻せることは、病院で治療を受ける場合の最大の効果と言えるでしょう。毛根がダメージを受けていなければ、発毛のペースも大抵はもとの状態に戻りますので、心配はいりません。頭皮の皮膚トラブルにはへアケアの仕方などが関係している場合もあり、予防できる部分もあります。

治療の際に医師に相談するなどの方法を取れば、トラブルが再発しないようなケアの仕方をアドバイスしてもらえるでしょう。頭皮に負担をかけないヘアケアアイテムの選び方も、教えてもらえるかもしれせんね。皮膚トラブルが原因の薄毛は、頭皮の環境をよくするのが1番の対策法です。

 

治療効果が期待できる原因その②「ホルモンの影響」

ホルモンが原因になっている薄毛は、とくに治療効果が期待できる症状です。専門病院でも、このようなホルモンの影響による薄毛の治療には力を入れる傾向がありますので、受診をすれば予想以上に症状が改善する可能性があります。ホルモンが関係しているのが、例えば男性のAGAや女性のFAGAなどです。AGAは、ジヒドロテレトステロンというホルモンの影響で薄毛が進行する病気であり、各地の病院が治療を初めています。

AGAは自然に治ることは少なく、フィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルなどの薬を使った治療が必要です。AGAは頭頂部などを中心に進行することが多く、つむじが薄くなる原因の1つとしても有名です。生まれつきの体質が関係しているAGAは自分で予防するのが難しいため、病院を受診して早期発見を心がけるのが1番の対策になるでしょう。女性のFAGAの場合も、やはりホルモンの影響によって薄毛の症状が現れてきます。女性は、更年期や産後などにホルモンのバランスが乱れやすいです。こういったホルモンのバランスの乱れは、女性の場合も自分ではなかなか予防できませんよね。薄毛治療の病院では、女性のFAGAについても専門的な治療を行っています。

いきなり薄毛治療の専門病院を受診するのがためらわれるときには、かかりつけの婦人科や皮膚科、心療内科といった診療科で相談をしてみるのも1つの方法です。相談の内容次第では、薄毛の治療薬なども一般の病院で処方してもらえる場合があります。ホルモンのバランスが明らかに崩れているときには、ホルモン補充療法などの治療を試してみるのも対策の1つになるでしょう。ホルモンバランスの乱れが改善すれば、発毛のペースが整って、抜け毛が減ってくるかもしれませんよ。

 

治療効果が期待できる原因その③「病気の影響や薬の副作用」

薄毛は、甲状腺疾患などの病気の影響や薬の副作用で生じることも少なくありません。このような原因で薄毛になっているときも、病院での薄毛治療が功を奏するかもしれません。病気が原因の場合は背景にある病気を治療するのが先決ですが、薄毛の治療を同時進行で進めることも場合によっては可能です。薬の飲み合わせなどに問題がなければ、持病の治療を続けながら薄毛の治療も進められるでしょう。病気が原因の薄毛も、自分で予防することは難しいのが現実です。

ただ、気になる症状がみられたときに、すぐに健康診断を受ける、などの行動をとれば、抜け毛が進行しないうちに治療をスタートできます。抜け毛の症状も早い段階であれば比較的すぐに改善する可能性が高く、ためらわずに早めに専門医に相談をするのがいい対策法になるでしょう。薬の服用中に脱毛の症状が見られたときは副作用の可能性が高いため、医師や薬剤師に相談をするのがおすすめです。

症状が激しい場合でも、薬の量を減らす、別の薬剤に変える、といった方法で改善するケースがありますので、すぐに諦めてしまう必要はありません。薬局などで配布されているおくすり手帳を上手に活用すれば、薬の相談もスムーズにできるでしょう。

 

治療を考えてもいい原因その①「ストレス」

薄毛の原因としてストレスが考えられるときにも、治療を考えてみる価値があります。ストレスは自律神経を乱し、ホルモンのバランスにも悪影響を及ぼします。自律神経は血流とも関わりが深く、乱れると血行不良の一因になりかねません。ストレスそのものを病院で治療することは少し難しいですが、かかりつけの内科や心療内科などに相談をすれば、つらい症状が和らぐ可能性があります。
どうしても自分でストレスがコントロールできないというときには、気持ちをリラックスさせたり、緊張をほぐしたりする薬を出してもらうこともできますよ。ストレスが薄毛の原因になっている場合は、自分自身でもある程度対策を講じる必要があるでしょう。睡眠不足を解消する、ストレスを減らせるような趣味を持つ、などは、薄毛の改善にも効果が期待できます。

ストレスによる薄毛を予防するには、自分の考え方を少し変えてみるのも1案です。物事の捉え方を見直してみると、人間関係のストレスも少なくなるかもしれませんね。また、ヨガやアロマテラピーなどにトライして、自律神経を整えるのもおすすめです。オンとオフの時間を上手に切り替えられるようになれば、ストレスのコントロールがしやすくなり、抜け毛も減る可能性がありますよ。

 

治療を考えてもいい原因その②「血行不良」

薄毛の原因としては、頭皮の血行不良も1つの可能性として考えられます。一般的に、タバコを吸う方は薄毛になりやすいと言われていますよね。タバコに含まれているニコチンには血管を収縮させる作用がありますので、喫煙をすると頭皮の血流にも悪影響を与えてしまうのが厄介なところです。タバコを吸うと自律神経やホルモンのバランスが崩れ、冷えやすくなることが指摘されています。こういった特徴も、血行不良を招く要因の1つです。血行不良は、生活習慣の影響でも起こり得ます。

例えば、シャンプーをするときに頭皮まで十分に洗えていないと、血流が悪くなることがあります。もともと頭皮は余り手を触れないところであり、意識的に刺激を加えていないと知らない間に血流が悪くなっている場合があるため、要注意です。冷え性の方などは肩や首が凝りやすく、頭皮の血流が悪くなることも十分に考えられますよね。薄毛治療を行う病院では、頭皮の血流をよくする治療も一部行っています。外用薬や頭皮に直接注入する薬などを使って治療を行っているのが、薄毛治療の専門病院です。

また、薄毛の改善を目指すサロンでも、頭皮の血流をアップする施術を行っています。頭皮が硬くなっているときには、このような治療や施術を受けてみるのも対策の1つになるでしょう。頭皮の血行不良を予防するうえでは、シャンプーやマッサージなどで頭皮にコンスタントに刺激を与えておくという方法もあります。ツボ押しなども血流の改善には効果的ですので、試してみてはいかがでしょうか。自律神経やホルモンのバランスを整えるツボを刺激すると、頭皮の血流もよくなります。

 

生活改善が必要な原因その①「栄養不足」

食事から取り入れる栄養が不足していると、若い年齢でも薄毛が目立ってくるケースがあります。こういった薄毛は、髪の栄養不足が1つの原因。髪の原料になる栄養素が不足している場合には、髪が細く痩せてきたり、抜け毛が増えたりします。健康な髪を育てるためにはさまざまな栄養素をバランスよく摂取することが必要です。美しい肌を保つのに不可欠なタンパク質やコラーゲンなどは、髪の成長にも必要な栄養素ですので、毎日の食事でしっかりと補っておきましょう。

コラーゲンには髪の脱毛を防ぐ作用がありますが、タバコを吸う習慣がある方はこのコラーゲンの合成がしにくくなります。タバコを吸うと、コラーゲンの合成のときに必要なビタミンCが失われやすくなることから、コラーゲンの量が少なくなったり、質が悪くなったりする可能性があるわけです。栄養不足が原因で生じる薄毛は、自分でもある程度予防ができます。食事内容を見直して、栄養のバランスを考えた食生活を送るようにすれば、将来薄毛になるのを防げるかもしれません。

このような栄養不足による薄毛は、病院の治療だけではなかなか手ごたえを得るのが難しくなります。ただ、病院のなかにはビタミン剤の処方をして薄毛の治療をするところもありますので、食生活の改善が難しいときには医師に相談してみるのも1つの方法になるでしょう。

 

生活改善が必要な原因その②「ヘアスタイル」

薄毛になる可能性は、毎日どのようなヘアスタイルをしているかによっても多少変わってきます。例えば、いつも同じ場所に分け目を作っている方や髪をまとめる習慣がある方は、抜け毛が増えてくるケースがあります。実際、牽引性脱毛症などはヘアスタイルの影響によって生じる脱毛症です。この脱毛症になるのは女性が多いですが、長期間にわたって同じ髪型にしている男性にも発生する可能性はないとは言えません。

パーマやカラーリングを頻繁にしている方も、少し注意が必要。施術の際のストレスが原因で、抜け毛が増えてくることも考えられますよ。ヘアスタイルが原因の薄毛は、予防も比較的簡単にできます。毎日同じヘアスタイルにするのを避け、パーマやカラーリングをする回数を調節すれば、薄毛になる可能性は低くなります。
症状が現れてしまったときには、すぐにヘアスタイルを見直してみましょう。ポニーテールなどで常に引っ張られている部分は、血流が悪くなっていることも考えられます。ブラッシングやマッサージなどを行って、頭皮全体の血流をよくするように心がければ、比較的早く薄毛の状態が改善するかもしれません。
牽引性脱毛症は病院でも治療の対象にしている場合があるため、専門医に相談することも可能になっています。ただ、このような脱毛症は薬で改善するのが難しく、生活の中での工夫が求められてくるでしょう。

 

病院で薄毛治療を受けるときの注意点は?

自分の薄毛の原因を知るためにも、抜け毛が気になるときには一度病院で診察を受けるのがおすすめですが、病院の選び方には注意が必要です。本当に治療が必要かどうかや、効果が得られる治療法などは、その方の薄毛の原因によって違います。
薄毛の治療にはいろいろな方法がありますが、原因や体調などを考えて治療を始めないと、期待しているような効果が得られないことがあるため注意をしましょう。

例えば、AGAなどが原因になっている場合と、生活習慣に原因がある場合とでは、真っ先に取り組むべき課題が変わってきます。原因を確実に知るためにも、初めて受診するときには信頼できる病院を選ぶのが賢明です。気になる症状をチェックして、ある程度自分で病院を絞り込んでおけば、適切な治療が受けられる医療機関を見つけやすくなります。AGAが疑われるのであれば、男性の薄毛治療を専門に行うクリニックなどを選ぶのがベストでしょう。
甲状腺疾患などの病気の影響が考えられる方は、最初にかかりつけの病院で薄毛の症状が気になることを相談しておくと安心です。